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IHとは、インダクションヒーティング=電磁誘導加熱を意味します。
トッププレートの下にドーナツ状の磁力発生コイルに電気を流すと磁力線が発生します。
その磁力線が、トッププレートを通して上に載せた鍋の底に「うず電流」を発生させ、この電流が熱を生むことで鍋底そのものを発熱させるという仕組みになっています。

IHのメリットとデメリット


メリットは、ガス式のコンロとは異なり、キッチン周りの温度が上がりにくく、夏場でも快適に料理をすることができ、何よりも温めるべきものを直接温めるので効率がとても良いことです。
又、基本的にトッププレートの表面はガラス素材なので、吹きこぼれや飛び散りがあった場合でもすぐにふき取れ、掃除が出来るのもポイントの一つです。そして直接火を使わないのでお子様と一緒に料理をしたり、消し忘れによる事故がないのもメリットになります。

●一方デメリットは、鍋やフライパンがIH対応のものしか選べないこと(中華鍋や土鍋は使えない)
又、調理方法として、表面だけを焼く、炙るということができないので、焦げ目をつける料理や直火を必要とする料理には不向きです。そして、電気を使用する為、停電が起こったら使用できないという点があげられます。

火力について

昔は「IHよりガスコンロのほうが火力がある」と思っている方も多かったのですが、
今はIHの方が「火力が強く・加熱も早い」ってご存じですか?

●IHの加熱は直火ではありませんが、磁力線によってIHに置かれた鍋やフライパンだけが発熱するため、熱効率が約90%と非常によいと言われています。

●ガスコンロは熱が周りに逃げ、熱効率としては約40~55%になる為、 熱効率約90%のIHクッキングヒーターの方が火力が強いことがわかりますす。

また、「同じ分量の水が沸騰するまでの時間」を計った実験では、IHは1分27秒、ガスコンロは2分59秒とIHがガスコンロの半分以下の時間で沸騰するという結果になり、IHは「火力が強く・加熱も早い」ということがわかります。

種類:ビルトイン型と据置型


IHクッキングヒーターの設置タイプは大きく分けて「ビルトイン型」と「据置型」があります。
「ビルトイン型」=はめ込み式コンロは、バリエーションが豊富です。
ただ置くだけの据置型とは違い、システムキッチン、据置用枠などに組み込みます。内蔵式のIHクッキングヒーターなので、システムキッチンとの一体感があり、見た目がとても美しくなります。さらに、お手入れが非常に簡単なので、持ち家や分譲マンションのシステムキッチンでよく使用されます。
ただ綺麗に設置できる分、設置時は必ず工事が発生し費用もかかるのでコストも上がります。

※ビルトイン型をお使いで同タイプのビルトイン型に買え替えの場合は設置工事は必要ありません

工事の流れについてはこちら。

据置型は、バリエーションはあまり多くありませんが、「ビルトイン型」と異なり、商品を購入してきてキッチンに置き、コンセントを差すだけで使用できるのでとても簡単です。
又、機器が壊れてもあまりコストがかからず工事不要ですぐ交換できるので、アパートやマンションなどの賃貸物件などで良く目にするのも据置型の IHクッキングヒーターです。

ガスコンロからIHクッキングヒーターに取替の場合
IHクッキングヒーターを設置するには、200Vの配線工事が必要になります。必ず事前にご家庭の電気容量をご確認ください。

又、集合住宅・賃貸物件の場合は、工事が出来ない場合もありますので管理組合・管理会社にご確認ください。
 
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